導入事例詳細
DW-S20
逆境が導いた差別化戦略。レトロ印刷と静かな技術⾰新。
Example of DW-S20 using.
@2025 JAM co.,ltd.
株式会社 JAM 様
大阪府大阪市北区 印刷業
『DW-S20』
導入の背景
輸送中の⾓当たりによる損傷を防ぐために厳重な包装を⾏っていたが、 緩衝材などの資源を節約する⽅法を検討していた。
『DW-S20』を
導入して良かったこと
・緩衝材など梱包資材の使⽤量を削減できた
・輸送時の⾓当たりによる破損や刷り直しを防げるようになった
逆⾵をチャンスに変えた、「レトロ印刷」という選択
今回はストレッチフィルム包装機のご紹介に先⽴ち、まずはその印刷会社が持つ特別な魅⼒についてお伝えしたい。 そして、その魅⼒を語るには、まず「孔版印刷機」という存在に触れなければならない。 昭和世代には懐かしい響きかもしれない。⼩学校で配られた、あの再⽣紙に擦れたようなインクが味わ い深い学習プリント――その印刷に使われていたのが、まさに孔版印刷機だ。 現在の印刷業界では、オンデマンド印刷やオフセット印刷といった⾼精細な技術が主流となり、いかに 美しく仕上げるかが競われている。そんな中、同社が選んだのは、あえてその流れに逆らうような道 だった。 2007年のリーマンショックを機に、激化する価格競争を⾒据えた同社は、他社との差別化を図り、⾼付 加価値な商材への転換を決意。その答えとしてたどり着いたのが、独特の「味」が出る孔版印刷だった のだ。 かつてはスピード印刷を主⼒としていた同社にとって、この路線変更は⼤きな決断だった。しかし今で は、唯⼀無⼆の「レトロ印刷」として多くのファンを持つまでに成⻑し、同社の⼤きな魅⼒の⼀つと なっている。

※実際の印刷物の画像をhttps://retroinsatsu.com/よりお借りしました。
更なる印刷物のチェックは「レトロ印刷」のInstagram、https://www.instagram.com/jam_oki/でも閲覧できます。
手づくりの温もりが広がる、印刷と人が出会う空間
同社では、手づくり印刷アイテムや、印刷の風合いが魅力の作家作品を取り揃えたショップの運営に加え、ユーザーが自由に使える作業スペースの提供や、ワークショップの開催など、多彩な取り組みを行っている。
こうした活動の積み重ねが、同社に根強いファンを生み出している理由のひとつと言えるだろう。


丁寧を保ちつつ、資材は減らす。小さな包装機の大きな効果
「レトロ印刷」の製品づくりには、一般的な印刷以上の手間とこだわりが求められる。万が一、輸送中に破損や汚れが発生した場合は、品質を保ったまま再印刷・再梱包し、あらためてユーザーのもとへ届ける必要がある。そのため、梱包には特に神経を使う。
製品にダメージを与えないよう、梱包は丁寧かつ厳重に行われるが、その分、緩衝材や資材の使用量が増え、コストや環境負荷の面で課題もあった。
こうした課題に対する解決策として、同社が導入したのが「DW-S20」だった。コンパクトながらも確実に印刷物を固定でき、過剰包装に頼らずとも輸送中のダメージを防ぐことができる点が評価された。
実際、DW-S20の導入によって、角当たりなどによる仕損を大幅に減少させたほか、緩衝材の使用量も削減。梱包作業の効率化と省資源化の両立を実現している。


かすれやにじみも、すべてが「味」となるレトロ印刷。その個性がきちんと届くように、梱包にもまた、同じ想いが込められている。小さな包装機「DW-S20」の導入は、その想いをかたちにするための、静かな一手だった。
導入製品情報
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